デンタルミーティングに参加して
- 大輔 佐野
- 2024年1月17日
- 読了時間: 5分
おはようございます。
一日遅れになりますが、昨日、小林由明議員からお声がけいただき、新潟県歯科医師連盟燕支部さんのデンタルミーティングに参加してきました。
今回は、燕歯科医師会さんの新年会も兼ねての開催で、その前に、会長の高井晃先生から「上手な歯科の活用で地域をもっと元気に!」という題材でご講演いただきました。
高井先生からはぜひいろんな人に広めていただきたいということでしたので、今回簡単にまとめましたので、ぜひご覧いただければと思います。

今回はこの3つのテーマでお話しいただきましたが、特に、国民皆歯科検診については、勉強不足でこういった動き自体全く知らなかった部分でしたので、大変勉強になりましたし、燕市としてもどのように取り組んでいくか、非常に重要なキーワードでした。
と言いつつまずは、1つ目の県央基幹病院との連携ですが、入院前や入院中などに口腔機能を管理していくことで、入院期間の短縮やリスクを減らすことができるということは全く感がていなかったことだったので、すごく勉強になりました。
わかりやすいのがこちらの図になります。

一例ではありますが、入院中に様々な検査などを行う時に、口腔内に菌やウイルスがいた場合に結果的に検査をしたことで、例えば内視鏡が媒体となって菌を奥に促してしまうことがある。
もちろんそれ以外の検査などでもこういうことが起きる可能性もあり、だからこそ入院前に、そして入院中も口腔ケアを行うことは重要ということを知ることができました。
その上で、今回の県央基幹病院の開設にあたってもこういったことをしっかりと重要視しながら取り組んでいく、また行政としても燕市民の健康を守るという観点からもしっかりと連携していく重要性を感じました。
次に2つ目の国民皆歯科検診についてです。
そもそもこういった制度が始まろうとしているということも全くわからなかったのですが、これまで1歳半から3歳まで、また、小学生から高校生まで毎年行われている歯科検診を生涯にわたって受けることを2025年を目標に「国民皆歯科検診」制度を政府として導入する方針を固めているとのことでした。
こちらもわかりやすいスライドを!

ちなみにご存知の方もおられるかもしれませんが、高校卒業以降、公的な歯科検診は現状は40歳までなく、そこから、40歳、50歳、60歳、70歳、76歳、80歳という形で用意されているとのことでした。
しかし、私もそうですし、皆さんもおそらくそうだと思いますが、20代〜30代のあたりで少しずつ歯に関する疾患が出てきたりする可能性があります。
そして、よくCMで聞く歯周病ですが、罹患率は、25-34歳で30% 、35-44歳で40%で高く、歯の喪失原因の1位であり、歯周病は慢性疾患で、長期間の治療が必要かつ完治がしにくい病気になります。
一方で、20代〜30代では公的歯科検診の空白期間になっていること、そして、その後の公的検診の受診率も非常に低くなっていることがあり、現状の制度の利用率の低さと合わせて、国民皆歯科検診制度となっても、この率を上げるためにどうしたらいいかということが今回のミーティングの中でも大きな話題となっていました。

私の方からは門外漢で企業の検診の際に義務化できればという話もさせてもらいましたが、この辺は企業の負担との兼ね合いがあり、今でもこの地域でも3社くらいしか実際にやっていないということでした。この辺、行政もどう関わるか少しヒントをいただいた気がしました。
さらに、3つ目のオーラルフレイルについてです。
こちらも話かりやすい資料をいただいたので共有いたします。

フレイルについては、上記の図を見ていただくとわかるかと思いますが、その中で、口腔内の衰えをそのままにしておくことで、結果的に口の機能が低下し、噛めなくなり、柔らかいものを食べる、それによってさらに口腔内の機能が衰えていくという負の連鎖となり、最終的に心身の機能低下まで繫がるというところを口腔内をケアすることで食い止めていく必要があります。
この口腔機能の衰え(オーラルフレイル)を放置することで、体全体の衰えにつながり、要介護認定や死亡リスクも2倍以上になるという研究結果もあります。
このような面からも定期的な口腔内の現状把握のための検診や日常のケアが必要というお話をわかりやすくお聞きすることができました。

改めて、今回参加させていただき、どうしたら歯科検診を受ける人を増やすことができるかや、口腔内のケアの重要性を周知できるか、これからも歯科医師会さんと一緒に取り組んでいけたらと感じました。
すごく簡単にいうと、歯が痛ければ&口の中が機能が弱くなれば、食べる意欲が落ちたり、食べれなくなったりする、そうすれば栄養補給もままらなくなり身体の機能も低下してしまう。
そもそも人は1日3回ものを食べる機会があり、その時間を楽しめるかどうかって生きていく楽しみにも繋がっていくことを考えると、口が健康であるということは本当に大事ですよね。
すみません、昨日あれだけの話を受けてこんなことを言ってしまいましたが、こういう日常とどう繋げて周知できるかも重要かなと思っております。
本当にこの度は、新潟県歯科医師連盟燕支部の皆様、貴重なご講演をお聞かせいただき、ありがとうございました。







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