燕市独自の相談支援ファイルを作成・配布へ
- 大輔 佐野
- 2024年3月8日
- 読了時間: 6分
おはようございます!
ご報告が遅くなりましたが、昨日、3月定例会の一般質問を無事に終えることができました
その中で、いちばんのトピックスは表題の通り、燕市独自の相談支援ファイルの作成に向けて動き出すということで、私としては少し安堵しております
ということで今回は一般質問について振り返ります!
1.子育て支援について(相談支援ファイルの活用について)
そもそも 「相談支援ファイル」とは
支援を必要とするお子さんの発達状況を学校や保育園、医療機関などより多くの支援者に理解してもらい、継続した支援を受けやすくするためのファイルです
相談内容やお子さんの発達の状態を記録できることはもちろんですが、段階に応じた支援先のリストやどこに相談すればいいかなどもまとまっているものになります
ちなみに国では、15年以上前から必要性を訴えていたものです今回の質問では、燕市独自の相談支援ファイルの作成・配布について要望するために取り上げました
あらためてなぜ必要なのか?
・発達段階で保護者の方がお子さんのことで困った時に相談・対応できる場所がわかる
・発達を記録することで、検診や相談、学校など支援先に関わるたびに毎回保護者が同じ説明を繰り返す状態を解消
・相談や検診の際に支援機関がこれまでどのような対応をしてきたか情報を共有できることで切れ目ない支援かつ一貫した支援を行うことができる
・障害者手帳などを作る際にも発達の記録によって状況がわかることでとても役立つなど燕市の現状は?
・県内20市中11市で独自のファイルを作成しており、県外でも多数の自治体が実施しているが、燕市は、平成22年に作られた県のファイルを活用
・残りの9市中、県のファイルを活用している市が7市、そのうち6市は一部修正し、自治体にあったものに変更しているが、燕市はそのまま活用しているため、細かな市内の相談先についての記載がないこの状況を踏まえて鈴木市長から
燕市独自のファイルの検討にあたって関係機関と調整をするとともに作成に動くという答弁をいただきました。その上で、私からは、後発だからこそいろんな事例を参考にできる点も含めてぜひ使い勝手や役にたついいものを作ってもらいたい旨のお願いを最後にしました
参考事例リンク:村上市のぱすのーと、新潟市秋葉区つながる支援ファイル
2.学校での障がい者等支援体制の構築について
(1)学習支援員の配置拡充について
質問内容について
現状の小中学校の学習支援員の配置基準と、今後、通常学級において発達障害の可能性のあるお子さんがより多く進学していくことが直近の0歳から6歳までの数値を見ても明らかです。その状態がわかっている中で今後の配置方針について教育委員会としてはどのように考えているのか?そもそも学習支援員とは
先生方やお子さんの指導をサポートする職員で、教員免許を有し、かつ、基本的にはTT であったり、通常学級の教科指導の補助がメインであり、似ている職種でいうと「介助員」があり、こちらは特別支援学級に在籍するお子さんの支援を行う仕事でえ今の教育の現場には双方なくてはならないお仕事質問の背景
燕市の調査では、0歳から6歳までのお子さんで発達障がいの可能性のあるお子さんは、
令和2年度で、388人、全体の9.1%が発達障害の可能性があるという状況に対して、
令和4年度では、453人、13.1%と比較すると4%も増えている状況にあります。
もちろんこの中には、特別支援学級ではなく、通常学級在籍する子やグレーゾーンの子の割合も一定数増えていく中で、配置基準の見直しは必要だが、新年度予算では、介助員の増員はある一方で、学習支援員の増員は見送られていたということではありましたが、すでに来年度予算案が決まっている中で、かつ、現実的にただでさえ教員不足の状況ということを鑑みて、教員免許を有しない介助員の方について、特別支援学級以外のお子さんで通常学級にいる発達障がいの可能性のあるお子さんに対する支援にも入っていただくように要望し、一定程度ご理解いただき、前向きに取り組むというご回答をいただきました
(2)言語聴覚士の活用について
質問内容について
今後、特に発達障がいという分野について、行政としてさまざまな場面での相談や支援が必要となってくる中で、より専門的な知識を持つ専門職の方を活用することは市の支援の充実、また、切れ目ない支援という観点からも非常に重要と考え、通級指導教室や乳幼児検診、さらには、育児相談や発達相談などにおいて活躍できる言語聴覚士の活用(採用)について検討できないか?そもそも言語聴覚士とは
ことばの発達の遅れなどに対して必要に応じた訓練や指導を行うとともに、家族への言葉 の発達に関するアドバイスなどを行うことができる専門職です
また、言語の発達について取り組むことは、学生、社会人になって自分の考えや状況、思いを言葉にできコミュニケーションツールとしては非常に大きな役割を果たします
さらに、「言語聴覚士」は、言語発達検査やWISCなどの知能検査も実施できるなど発達支援において幅広く活躍できる専門職です参考リンク:日本言語聴覚士協会ウェブサイト、めざせ!ST(言語聴覚士)
この内容についても、来年度予算では、専門職として心理士を活用していくという方向がある中で、市としてもケッコーな頻度で言語聴覚士の方を派遣してもらい対応してもらっていることが明らかになりました
その上で、あらためて言語聴覚士という専門職の方を採用するメリットについてしっかりと検証した上で、導入について検討をしてもらいたい旨のお願いをしましたので、また次回以降の議会で検証、検討の結果については市に確認していきたいと思います

3.スケートボード場の利活用について
質問内容について
①昨年5月にオープンして以降、利用者登録や1日あたりの利用人数はどのくらいか?
②2024年のパリ五輪は利用者増加に繋げる大きなチャンスであり、イベントや子どもたち向けの教室の開催や周知など検討してはどうか?
③利用方法について、安全性の配慮は必要ではあるが、現在のヘルメットやプロテクターの活用のあり方や他競技での活用、また民間主体でイベントや教室の開催での使用を可能にするための時間帯での専用利用など利用者の意見を聞いて検討してはどうか?こちらは、さっそく来年度、子ども向けの教室の開催をしていくということで答弁をいただきました
それ以外にもこちらからは先日お伺いした宮城県名取市の事例をもとに具体的として、体験会の開催やキッズの育成プログラム、また民間とのタイアップのイベント開催、さらにはビギナークラスの大会の開催などを提案しました
利用者が1日あたりに換算すると約6人と活用が進んでいないこと、また、そもそもの需要をどう見てどれくらいの利用があるかという目標値の設定もされていないまま作ったことについて指摘しましたが、その状態を責めるのではなく、せっかく作った施設を無駄にしないためにも前向きにこちらの活性化についても今後も取り組んでいこうと思います













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